日本の野山に自生し、秋を感じさせる植物
「アケビ」をご存知でしょうか。
子どもの頃に山で採って食べたという方も
いらっしゃるでしようか。
熟すと果皮が濃い紫色になり、
自然に縦に割れた所、
中の白いゼリー状の果肉を食べます。
果肉はほんのりとした甘さで、
疲労の回復に役立つビタミンCが多く、
皮には筋肉に欠かせないカリウムが
豊富に含まれているそうです。
東北地方では皮を調理して食べるのは、
古くから郷土料理として親しまれているようです。
皮はほろ苦さがあり、アク抜き処理後、
天ぷら・味噌炒め・キンピラなど
ゴーヤのように苦味を味わう
油を使用する料理に向いているようです。
色々なフルーツが手軽に食べられる現代では
やや印象の薄い存在ですが、
芽や根にも薬草としての効能があると
健康食品として注目されているそうです。
今の季節にしか味わえない旬のアケビ、
山里を散策して探してみてはいかがでしょうか。