皆様こんにちは。
クリスマスまであと10日。
英国では12月25日のクリスマスに向けて時間をかけて作られるデザートがあります。
「クリスマスプディング」です。
クリスマスプディングとは、レーズンなどのドライフルーツやブランデーをふんだんに使い、
生地を長期間寝かせて作りあげる、
クリスマスには欠かせないイギリスの伝統のお菓子です。
基本的な材料は、パン粉、牛や羊の脂、卵、レーズンやサルタナなどのドライフルーツ、
ナツメグやシナモンなどのスパイス、ブランデーやラム酒です。
レシピは先祖代々受け継がれ、各家庭で材料や調味料の配合が異なるそうです。
クリスマスプディングの準備はなんと、生地を作るところから始まります。
材料をボールに入れたら、家族が1人ずつ、願い事をしながら生地を丁寧にかき混ぜます。
その際、決まり事が一つあり、必ず東から西へ混ぜます。
これは、イエス誕生の時、
その誕生を祝福した「東方の三賢者」が
東から西へやってきたことが由来とされています。
また、生地を蒸す前にもう1つ行われる習慣があります。
それは、クリスマスプディングの生地に
『銀貨』、『指輪』、『裁縫の指ぬきやボタン』を入れること。
切り分けたプディングに入っているものによって、
翌年の運勢が決まると言われています。
銀貨は裕福、指ぬきは幸福な人生、指輪は良縁な結婚ができるように
という願いがこめられています。
「銀貨を引き当てた独身男性と、指ぬきを引き当てた独身女性は、運命の人である」
というロマンチックな言い伝えがあるのだそう。
この言い伝えの中に出てくる指ぬきは
クチュリエールにとっても指と針を紡ぎ合わせる大切なアイテムです。
結婚と幸せのお話の中に
私たちになくてはならない指ぬきも入ってることになんだか嬉しくなりました。
今年のクリスマスは大切な人と、家族になった人と、
クリスマスプディングで楽しい時間をを過ごしてみてはいかがですか?