皆様こんにちは。
クチュリエールが命と同じくらい大切にしている針。
縫い針は折れるまで、待ち針は本当に限界が来るまで。
どれだけ長く生きてもらえるか、自分次第です。
だから私たちにとっては生き物同然の存在です。
今日はそんな針に一年間、ありがとうを伝えてお別れをする日。
昔から針と供に生きているので折れたらごみ箱へ、、、
という風にはいきません。
こんなに毎日一緒ですと、つい気持ちが入ってしまうものですね。
不思議と物心ついたころから折れた針は集めてとっておくという習慣がありました。
針供養ではお豆腐に針を刺します。
なぜお豆腐かといいますと、これまで様々な硬い生地などを刺してきた針に対し、
最後は柔らかいところで休んでください。という気持ちを込めます。
昔は紙に包んで神社に奉仕したり川に流していたそうです。
私たちの使う針はドレスの素材に合わせて太さをそれぞれ変えて縫います。
本当に華奢で繊細なドレスにはとても細い針を使うので折れないよう、針先に神経を更に集中させます。
針供養では本当にお疲れ様。ありがとう。と感謝の気持ちを込め、
裁縫の上達を願いたいと思います。