今日は11月15日、七五三の日ですね。
初めてのお着物、初めてのお化粧、
特に7歳の七五三は新しい自分と出会えた姿、
皆さんも記憶に残っているのではないでしょうか?
実は七五三と花嫁衣装の晴れ着姿のみに使われる共通のお小物があります。
抱え帯(しごき帯)です。
江戸時代初期頃、引きずりの着物の裾を外出の際にたくしあげて押さえるために使われた紐でした。
その後、明治時代にはおはしょりの下に隠れる「腰紐」に変わっていき、現在は装飾としての抱え帯になったそうです。
抱え帯としごきは同義ですが、
素材が少し異なります。
抱え帯は縮緬や倫子などの素材を使い、
しごきは絹などの柔らかい素材が使われています。
七五三ではふわっと揺れる可愛らしい印象のしごき帯が使われていますね。
私たちの成長と共に美しく変化し続ける和の伝統。
人生の節目には華やかなお着物で祝う。
身も心も引き締まりますね。
私たちもお着物に特別な想いを抱きながら
丁寧にお手入れをして守り続けたいと思います。