皆様、こんにちは。
さて本日は、『ウェディングドレス』の意味についてお話したいと思います。
花嫁が結婚式で着るウエディングドレスは白色と決まっています。
この習慣、一体いつから始まったのでしょうか。
火付け役はイギリスのヴィクトリア女王といわれています。
ヴィクトリア女王は1837年から1901年まで王位につき、イギリスの最盛期を現出させた女王です。
彼女は1840年に自身の結婚式を挙げる時、白シルクのウエディングドレスと
手織りレースのベールを身に纏い、頭にはオレンジの花飾りをかぶりました。
この様子が新聞や雑誌などで大々的に取り上げられ、ミドルクラスの女性たちの人気を博したといいます。
もともとウエディングドレスの色には決まりはなく、女性たちはさまざまな色のドレスを
ウエディング用として着用していたといいます。
現在では、ウエディングドレスは結婚式のときだけのものとなっていますが、
当時は、結婚式後もリフォームなどをして着続けたとか。
そのためには、白いドレスよりも色ドレスのほうが、のちのち利用しやすいという面があり、
色ドレスのほうがウエディングドレスとして着用されることが多かったといいます。
白のウエディングドレスが絶対的な支持を得たのは、白色が持つ「純潔」「無垢」「純真」という
象徴性にも追うところが多いようです。
また、白はどんな色にも染まりやすいという性質があり、それが「結婚後は夫の色に染まる」
という解釈に結びつけられ、ますます象徴性を帯びるようになったのです。
ヴィクトリア朝後期にはミドルクラスの経済力が伸長したこと、技術力が向上して
レースやシルクなどが安価に大量生産できるようになったことも、白のウエディングドレスが
一般に広まることを後押しました。
こうして、白のウエディングドレスは花嫁の象徴となり、ある程度の経済力のある家の娘が
白のウエディングドレスを着ることが一般的になったのです。
こういった経緯を知るのも、おもしろいですよね!